長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

売れるものではなく必要なものをつくる

 市場で成功を収める製品に共通点があるとすれば、目的が明確である事が上げられるだろう。何のために、誰のために、市場でどう役立つのかが明確であればそれがメッセージとなりダイレクトに伝わるものだ。
 しかし、売ることを優先させれば手法を優先する事となり、説明しなければ理解されないものになってしまう。したがって売れるだろうと考えてつくったものが全く陽の目を見ることなく市場から消え去ってしまう。
 営業でこれに良く似た場面を見る事が少なくない。製品を売ろうとする一心でその製品がいかに優れているか、機能を説明してしまうのである。大切なのはお客様にとってどう役立つかを御理解いただく事が大切なのだ。
 私は東京のある小さな鞄メーカーのビジネス鞄を愛用しているが、その鞄メーカーは職人が自分の使いたいもの、そして自分が使う事を前提にして鞄を作る。
 したがって、使い勝手、縫製、そして革の材質が非常に高い。ヘビーに使い倒しても全くへこたれない。これは売れるものをつくろうとしたのでは無く、必要なものをつくってきた結果だと思う。
 手法に惑わされず、目的を明確にし、その実現に全力をつくした時、ぶれないシンプルなものが誕生するのである。
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