長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

視点を変え、新たな価値を付加する

 既に市場にあるものでも、新しい価値を付加する事で成功を収めることが出来る可能性は十分にある。
 この時期になると、まちのあちらこちらで良く見かけるものがフリースでできたクロージング(洋服)である。このフリースをここまで市場に拡大したのは、何を隠そうユニクロである。
 実は、フリースはユニクロが開発したものではない。それを開発したのはアメリカの登山用クロージングのメーカーであるパタゴニア社である。
 この、フリースは軽くて暖かく、その手触りのよさから登山市場で爆発的に売れたもののひとつだ。しかし、登山という特殊な環境で使われた事もあり、価格が高く一般にはあまり流通しなかった。
 そこに、価格の安さと、カラフルな色使い、そして登山用品を売る店舗ではなく、まちの至る所に展開しているユニクロの店舗で扱われた事で、爆発的に広がったのである。確かに品質は本格的な登山に使用するパタゴニアのそれとは比べるべくもないが、一般の人がまちの中で着るには全く問題が無い。
 これは、市場にあるものをユニクロの理念に沿ったものづくりを行うことで、新たな付加価値を付加した結果である。
 フリースは暖かくて良いけど、高くて手が出ない、色使いがまち中ではちょっと、と言われたものを誰でも手にできる価格でつくり、誰にでも受け入れられるかたちにした事がフリースの成功を支えたのである。
 さて、私たちの周りにも沢山この様なケースがある。既成概念を捨てアンテナを上げて見直してみて欲しい。現在使っているものが大化けするかも知れない。
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