内部留保を所得にまわすとは？？

　今日は、衆議院選挙の公示日である。マスコミには各党首が総出演し、自らの党の主義主張を語っていた。
　以前から、不思議な事を言うな、と思っていたが、今日も同じ主張をしていたある党首は、企業の内部留保を所得にまわし、個人消費を活発にさせよ、と語っていた。
　多分、企業経営者の皆さんなら、この主張はとても不思議だと思ってはいないだろうか。
　内部留保を所得にまわすとは、どんな事を言っているのだろう。基本的に内部留保を放出するという事は、その年度の決算を赤字にせよという事に等しい。
　利益を出せば内部留保は積み上がるのだから、利益を出さず、人件費を大幅にあげて、決算を赤字にするしかない。
　これを二期連続で行えば、銀行から厳しい警告を受ける事になる。利益に対する法人税も払う事が出来ない。
　企業は弱体化し、最後は息の根が止まってしまう。それを、やれというのだろうか。全く持って、今の政治家は企業経営の仕組みが分かっていない。
　こんな政党に、日本を任せても良いのだろうかと思うのは私だけではあるまい。