長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

北の大地


 今年の暖冬は北の大地にまで及んでいるようだ。オホーツク海から、やってくる冬の使者、流氷も5日ほど前にようやく網走に漂着した。
 オホーツク海の流氷は、とても不思議な生い立ちを持っている。本来なら寒気に冷やされた、海水は重くなり海底に沈み、その代わり、深い部分の海水が海の表面に上がって来ることで対流がおこり、これを繰り返すことで徐々に海面が凍ってくる。
 しかし、オホーツク海は、水深が深すぎるため、この対流がおこりにくく通常なら海は凍らないのだ。
 実は、この流氷の発生に大きな影響を及ぼしているのがシベリア大陸から流れ込むアムール川の川の水だ。オホーツク海に大量に流れ込むアムール川は、海の塩分濃度を低下させる。
 海面で冷やされた海水は、重くなり海底に沈むが、塩分濃度が高い海水よりも、深く沈むことができないため、浅い海と同じように対流がおこり、海面が氷結するのが、流氷である。
 実は、低い温度だけでは、海面が凍結することはなく、アムール川の存在が流氷を生み出しているのである。
 大自然は、本当に雄大だ。大きな循環の中で、絶妙なバランスを生み、その素晴らしい景色をつくり上げているのである。
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