強度と剛性
強度は問題ない。
では、剛性は、と尋ねるとハテナマークが飛んでしまうようだ。基本的に車体設計は剛性設計だ。強度が問題なくとも剛性が不足すると構造体として成立しなくなる場合があるからだ。
また、車体だけではなく、消防車両の内部のストレージも剛性が足りなければ、強度的に問題なくとも貧弱に感じてしまう。それが、安全や信頼への不信感につながる事も少なくない。
たかがストレージと思うなかれ。剛性感を持った仕掛けにすることが大切だ。しかし、剛性を上げることは、ただゴツクすれば良いとは限らない。断面性能を十分に考慮する事で同じ強度と剛性を担保しながら軽量化する事が出来る。
そこが、設計者の腕の見せ所だ。
シンプルにそして基本に忠実にデザインしよう。そして、計画した通りに出来る事の方が少ないものだ。そこには読み切れない様々なファクターが存在するからだ。強度計算も剛性設計も前提が崩れれば、思った通りにはならない事を理解しよう。
若手の技術者の諸君、頑張れ!