長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

発想を転換する

 これまで何度かご紹介した様にALPAS(アルミパネルシステム)は、アルミパネルを構造体としたモノコック構造フレームである。
 アルミニウムは、比重が鉄の1/3でとても軽いが、強度(ヤング率、剛性率)も1/3となるため軽く、強くつくるには、形状(断面係数)を工夫する必要がある。
 また、これまでの消防車のスチール製フレームと異なり、溶接構造ではなく、全てがボルトオンでつくられる為、これまでの技術と経験の延長線上で考えるのは難しい。言い換えれば、これまでの鉄のフレーム構造を、単純にアルミに置き換えても成立しないという事である。
 一方では、鉄のフレームでは実現が不可能だった艤装を行う事が出来る。例えば、常備消防の車両で標準的に採用されるようになった、オールシャッター構造の中型車両に1.5トンの水槽を載せることは、重量的に不可能だった。
 しかし、ALPASでは、フレームが非常に軽量である為、これまで不可能だった、1.5トン水槽の搭載が可能になったのである。
 私たちが、挑戦しなければならないのは、単に材料を鉄からアルミニウムに変換するだけではなく、これまでの常識を踏襲せず、消防車両の在り方そのものを、そして発想を転換する事が求められている。
 簡単な事では無いが、これらを乗り越えることで私たちは大きく成長するだろう。
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