長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

お気に入り【その0】自動車のシート

 この時期になると、県内、県外を含めて本当に出張が多くなる。私たちのお客様は官庁が多いので、効率よく訪問しようとすれば、必然的に移動は車になってしまう。
 南は四国の高知、北は関東辺りまで、車で移動する。従って、一度の移動距離は往復で最低でも500km、場所によっては1000kmを超える。
 まだ、社用車がトヨタカローラだった頃、日帰りで1300kmを走破したことが何度かある。1300kmを一日に走るというイメージを皆さんはできるだろうか。
 殆どが高速道路と市街地の繰り返しの連続である。先ず一番最初に疲労が蓄積するのが、腰からお尻の辺りである。同じ姿勢で腰が固まってしまい、車から降りるのに非常に難儀する。
 ある時、会社に到着して、車から降りようとしたとき、腰に激痛が走り、まったく動けなくなってしまった。生まれて初めて経験する『ぎっくり腰』であった。社員にそのまま病院まで連れて行ってもらい、しばらくは車のブレーキを踏むだけで激痛が走り本当に辛い思いをした。
 実は私のおじさんが保険関係の仕事をしていらっしゃって、腰痛が酷かったのが、ドイツのレカロシートを車に装着したら非常に楽になったと聞き、色々と調べてみると腰痛専用のメディカルシートがあることがわかった。
 体には代えられないと自腹を切り、レカロシートを購入し装着した。最初はとても硬く、ノーマルのシートと比べてもお尻が殆ど沈み込まない。また、左右のサポートがとても強力で、このかたちのに座りなさいと言わんがばかりにきっちりと座らされるという印象であった。
 しかし、驚いたことに往復1000kmを走破しても、これまでの様に、腰が固まったり、背中が痛くなることは皆無で、集中して運転できる為、安全運転を支えてくれていることを実感できる。
 この様に、シートひとつにとっても、明確なコンセプトと、それを支えるクラフトマンシップが融合したとき、すばらしい製品が生み出される。そして、単なる『椅子』ではなく、運転者の安全を支える、重要な安全装備のひとつであると感じた。
 私たちも明確なコンセプトをかかげ、どんな時でも、お客様に安全と安心を提供できる企業でありたいと思う。
 PS.こんな良いものがもう少し安価で購入でたらどんなに良いだろうと思うが、その反面、安くて『本当』によい物も世の中には存在しないことを私たちは知っている。

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