長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

試されている

 毎日の子どもに対する対応一つひとつが子どもの価値観を醸成していく。親の子どもとの会話でのやり取りや、姿勢から子どもたちは価値観を学んで行く。
 子育てが一段落し、社会へ戻り仕事をされるお母さん方は少なくない。私たちはこんな母親を条件さえ許せば正規雇用させて頂いている。
 小学生低学年はまだまだ親の状況を飲み込めていないことの方が多い。学校から帰って来た子どもは困った事があると職場に電話をかけてくる。実際用事があることもあるだろうが、母親の声が聞きたいと思ってかけてくることもあるのだろう。
 問題はその時の対応である。あくまでも職場であると言うことを子どもに認識させ、緊急事態以外は自分で物事を考えることをさせる母親と、かわいそうだからと職場を抜けて対応する母親に大きく分かれてくる。
 どちらが正しいとは私は言わない。状況によってはどちらも正しく、どちらも正しくないかもしれない。しかし、この対応のありかたで子どもたちは価値観を学ぶ。
 母親は仕事中なのだ、という状況を理解し、少しづつ自分で出来ることは自分で考えるという場合と、仕事中だということを理解させること無く対応し、その場を取り繕い同じ事を繰り返してしまうことにより、それが当たり前になってしまう場合がある。
 その部分だけを切り取れば何とか対応してあげたいと思うのは当然の親心だが、子どもの為になるかと言う視点で考えるとどうだろうか。
 何気ないやり取りが子どもたちの価値感をつくり上げていく。会社でも私達の判断が社員のみなさんの仕事上での価値観をつくりあげていくのではないかと思うと、試されているなと思ことが多いこの頃である。
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