守るべき伝統と変えるべき習慣【その２】

　以前に守るべき伝統と変えるべき習慣という記事を書いた事がある。伝統とは長い歴史の中で築きあげられたその企業の価値観だと私たちは考えている。
　それは自然に出来上がるものではなく、特に企業の場合創業者の考え方が色濃く反映されている。その価値観は不変であるが、それ自体人間の本能ではない為、私たちは守る努力をする必要がある。
　そして、習慣とは反復して繰り返される事で固定化される行動様式で、それには良し悪しがある。個人的な意見だが、良き行動を反復する事で良い習慣が身に付き、良い習慣を通じて良い結果を生み出す事が出来る。
　反面、悪しき習慣も企業には存在し、それら両方は実際に見え難いことが多い。習慣こそ当たり前になっている事そのものであり、見え難いが故になかなか変えることが難しい。良き習慣はさらに磨きをかけ、悪しき習慣は即刻変える事が大切だ。
　私たちには『人の命を救う為に自分の命を懸ける人のために消防車両をつくる』という伝統がある。これを守るためには変えなくてはならない習慣があるはずだ。『これまでそうだった』から『何をなすべきか』に目を向けよう。
　答えは誰もが知っている。正しい仕組みを作り、後は実行する勇気と成し遂げる気概だ。私たちなら必ず成し遂げられると信じている。