スタティックかダイナミックか・・
ALPASシステムとGFRP製タンクとのハイブリッド構造は、消防車両に大きな可能性を与えた。これまでの消防車両に搭載されていた水槽は、ステンレス鋼だったので、重量はあったが強度的には何の問題もなかった。
GFRP製タンクもこれまで、様々なものに使われてきた実績はあるが、どちらかといえばスタティック(静的)な使われ方が多かった。
しかし、消防車両は走行しながらダイナミック(動的)に変形する。したがって、GFRP製タンクには常に歪から発生する応力にさらされる。
今ではFEM(有限要素法)によって、どこに、どれ程の応力が加わるかをシュミレーションすることができる。
しかし、その前提をクリアーできなければそれこそ絵に描いた餅になる。GFRPの製造技術が、鍵になる。新しいことには問題は付き物だが、それを乗り越えていく過程でノウハウを蓄積できるのだ。
大変だがやる価値はある。さあ、もう一踏ん張りだ。
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