長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

役不足


 お正月は年始、互礼会と色々な方々とお会いし、言葉を交わす機会が多い。
 私の場合お話させていただく方は殆どが目上の方なので、言葉には十分に気をつけているつもりだが、正確な敬語を使っているかと言えば自信がない。
 『頭のいい人の敬語の使い方』という本を読むと、自分の使っていた言葉が間違っていたことに気づく。
 例えば私が日頃よく使う言葉で『とんでもございません』という言葉を謙遜語としてよく使っていたが実はこれが間違っていることに気づいた。
 もともと、『とんでもない』の丁寧語として、『ない』を『ございません』と言い換えているのだが、『とんでもない』はこれがひとつの形容詞なので『とんでも』と『ない』を切り離してはいけない。
 よって、正確には『とんでもないことでございます』が正しい。『とんでもございません』を連発していたので恥ずかしく思った。
 お疲れ様とご苦労様の使い分けも知ってはいるが、最近は、いたわりの気持ちで、年少者にも『お疲れ様』を使う傾向がある。
 しかし、正しい日本語を伝えていく為には、この使い分けは正確に行ったほうが良いように思う。年長者が年少者に『ご苦労様』でも十分にねぎらいの気持ちが伝わる。
 『役不足』という言葉も誤って使われやすいもののひとつである。『プロジェクトリーダーという大変なお役目を頂き、私では役不足だと思いますががんばって行きたいと思います』
 よく耳にする会話ではないだろうか。『役不足』は与えられた役割等が自分の能力に見合っていない、能力に対して軽すぎるときに使う言葉で、謙遜語ではない。しかし、それを、誤って謙遜語として使うシーンをよく見かける。
 また、上司の指示に『わかりました』と使うのもビジネスの世界では的確とはいえない。『かしこまりました』『承知いたしました』が正しい。
 この様に、通常、ビジネスの世界でも日常でも敬語は非常に良く使うが、使い方が正確でないことが多いことがわかる。小さなことかもしれないがもっと、もっと勉強しなければと思った一日であった。

頭がいい人の敬語の使い方―仕事がデキる人間が使う究極の話術 (日文新書)

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