長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

NRVS

 『NRVS』は私たちが開発した、消防ポンプ自動車の送水を安定させる画期的な技術である。この装置は現場での意見から誕生した。
 今から10年ほど前、ポンプ車操法で送水する際に、放水口を開放した瞬間、放水口付近に溜まった圧縮空気が開放される際に、その一部がポンプ装置内に浸入し一瞬キャビテーションの様な状態を引き起こすことを現場を詳細に観察することにより発見した。
 また、水の先端を大量の空気が走る為、ホースの途中にキンク(ホースの折れ曲がる状態)があると、その部分に空気が溜まり、圧力が上昇する。
 その圧力上昇にキンクが耐えれら無くなると、空気が弾けるような状態になりホースが暴れてしまう原因になる。
 ホースの暴れは筒先に反動力として現れ、筒先が振られる原因になる。
 私たちが開発した『NRVS』はこの放水口付近に溜まる圧縮空気を強制的に排除し、送水を安定させ、ひいては送水スピードを向上させることができる。
 この技術は画期的な技術で多くの消防団員の安全をサポートしてきた。今回もこれから始まる消防操法大会で多くの消防団員をサポートしてくれることを期待している。
 技術は三現主義『現場・現物・現実』を真摯に見つめることにより、原因を特定し、それを解決できると信じて挑戦すれば必ず、変革することができる。
 何事もあきらめてはならない。
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