長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

今日は東京から、調理場という戦場

 今日は年末のご挨拶もかねて東京へ出張に出かける。8時の飛行機に搭乗する為に、5時に起床しランニングに出かける。金沢は今日も快晴で気温も12月とは思えないほど温かい。
 毎度のことながら飛行機の中の一時間はとてもよい読書の時間である。日頃なかなか、本を読む時間を取ることができない。そういう意味では飛行機の中の一時間は貴重だ。
 今日はフランス料理レストランコートドールのオーナーシェフ斉藤政雄さん著の『調理場という戦場』を読む。斉藤さんは単身フランスに渡り、フランス料理界に十二年間身を置かれた。
 彼の著書の中にこんな記述がある。『便利さということで言うと日本のレストランの方が進んでいる、もっと安直に迅速に出来る器具を何故使わないのか』と思った。
 しかし、後に『便利になると人は動かなくなる、機能が良いと、これが不便だから、ああいう道具を入れればいい。こういうものがあればいいのに・・・』と結局道具に使われ、道具ができる範疇の技術に頼る技術者になる。
 非効率の中にすばらしい仕事と料理がある。それは非効率の中で限界まで仕事をした人間にしか分からないことがある。
 効率化を求めることもそれは正しいと思う。しかし、今ある環境で最善の努力をしているだろうか。努力をする前に安易に『じゃぁ、これを導入すれば良いじゃないか』となっていないだろうか。
 私達は消防車メーカーとして、専用設計車両を製造することが使命である。その際には非効率なこともあるだろう、しかしその非効率から最善の努力を行い、その結果生まれる消防車両は効率から生まれた車両とは比較にならない品質を誇ると信じている。
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