長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

食育

 振り返ってみれば、お箸を正しく持つことが出来るのも、ご飯、汁物、おかずをバランスよく食べることが出来るのも、子供のころ両親や祖母から厳しく躾られたお陰だ。
 当時はやれ、お箸の持ち方が悪い、ご飯、汁物、おかずは順番に食べるものだ、と口うるさく言われた事を思い出す。言われる度に『うるさい』と思っていたが、大人になって当たり前のことが、当たり前に出来るのも両親の躾のお陰だとつくづく思う。
 特に様々な会食に参加していると、たまに、とても立派な会社の代表者がお箸を正しく持てない様を見ると、当たり前のことが出来るよう躾てくれた両親を有難く思う。
 最近、お箸が正しく持てない子供達がとても多くなってきている。また、ご飯、汁物、おかずをバランスよく食べるのではなく、食事を一点食いしてしまう子供も多い。
 この背景を考えてみると、核家族化が進んだことや両親と一緒に食事を取る機会が少なくなって来ているのかもしれない。また、『〜しながら』食事をする事もその原因のひとつではないかと私は思っている。
 テレビを見ながら食事をする家庭も少なくないのではなかろうか。そこに家族がいるのにテレビを見ながらでは会話が少なく、ただそこに集まって食事をしているだけ、ということになりかねない。
 食事の作法は両親と一緒に食事をすることで躾けられて出来るようになる。食事はただ取れば良いのではなく、作法がきちんと出来ることがとても大切な事だ。
 日本人の美しい立ち振る舞いや非常に高いレベルだった倫理観がこのままでは地に落ちてしまう気がしてならない。『食育』とは食材や栄養のことを学ぶだけではなく、両親と一緒に会話をしながら食べることも、とても大切な食育なのだと思う。
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