新製品開発成果発表会
いしかわ次世代産業創造ファンドの支援を受け、難燃性GFRPを用いた、日本初の超軽量消防車両の開発に着手したのは二年半前のことになる。
当時は、ALPAS(アルミパネルストラクチャー)システムの開発を終えたばかりであり、そのチャンスが舞い込んできたとき、社内の反応は否定的であったことを思い出す。
しかし、それが後にどの様に繋がっていくかは誰も分からない事だ。点を打たなければその点が繋がる可能性さえ失われる。当然開発には膨大な時間とコストがかかる事も承知していた。
出来るかどうかよりは、必要かどうかという視点で意思決定を行う事が正しいと考えている。
専用設計車両を製造する為には、寸法の自由度が何よりも必要になってくる。型をつくれば画一的な消防車両になってしまう。それを解決する為に研究開発期間二年のうち、ほぼ一年半をそこに費やしてしまう事になってしまったのである。
そして、苦労の末開発したのがGFRPのサンドイッチ構造パネルであり、それを自由な寸法にカットし組み立てることで寸法の自由度を得ることに成功したのである。
今回の開発で、学んだことは、出来るか否かではなく、やり遂げると決める事、そして直感を信じる事である。殆どの場合、否定的な事を言われ、諦めてしまう場合が多いようだが、諦めたのは自分自身であり、他人のせいではないという事なのである。
私たちは、これからもものづくりの理念の下、消防車づくりの角度から社会に貢献する企業でありたい。
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