長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

火災中性帯

 消防職員であるならば、知っているこの言葉は、火災の初期状態で構成される空気と煙の分離層の事をいう。
 私たちは、消防車両をつくる技術は持っているが、現場でどの様に使われているかを理解しているとは言い難い。
 消防車両は、人の命が懸かっている、シビアな現場で使用される。したがって、つくり手がどの様に使われるかを知ることが、現場に即した設計と使命感を持った仕事に繋がると信じている。
 前述した様に火災の初期状態に生じる中性帯が維持されている場合は視界が効き、要救助者を検索しやすくなる。したがって、無造作に放水すれば中性帯は破壊され、一気に視界が効かなくなってしまう。
 室内侵入する際はこのことに十分な注意が必要なのだ。そして、火点直近車として中期火災を叩くためには、350リットル毎分のレンジで3分間の放水を継続し、さらにポンプ内とホース内の滞留水、約200リットルを考慮すれば最低でも1250リットルのタンク水が必要になる。
 したがってCD−1型消防車に1300リットル以上のタンク水を積載することがいかに意義深いか理解できるだろう。
 私たちの超軽量技術は、CDー1型消防車両で、火点直近車として室内侵入を可能にする。
 現場で消防署員をバックアップし、ひいては人命を救うために能力を発揮できる消防車両を開発し続けることが私たちの使命だ。
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