寒風吹き荒む伝達式

　今年は雪が早い。鶴来町から見える里山も真っ白に雪化粧していた。『ここが白いと白峰村はもっと雪が多いよ』と仰られたのは消防団長だ。
　吹く風も金沢の中心地よりも２〜３度低く感じる。雪によって冷やされた寒風が山から降りて来て私たちに吹き付けるのだ。
　消防車両の伝達式が白山市鶴来町で行われ、多くの関係者と地元の皆さんが参集された。
　１７年ぶりの更新だったこともあり、地元の期待もことさら大きい。納入先の分団の皆さんも喜んでおられた。
　伝達式の後、下帯姿の分団員の皆さんが裸放水を披露してくれた。それを見ていた小さな子供が、お父さん頑張って、と声をかけていたのを見て、かじかんだ身体もほんのりと暖かくなったのである。

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