長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

仕事

安全装置の安全装置

最近、消防車両の仕様の中で多くなってきているのが、収納確認灯である。 展開式ステップ、照明装置、シャッター、ホースレイヤー等が確実に収納されているかを確認するものだが、その数は何から何まであげたらきりがない。 確かに、安全を担保するという意…

秋晴れの入魂式

秋にしては、生ぬるい風の強い一日だった。もし、気温が低かったら今日は強い風のせいで恐ろしく寒い一日だったろう。 今日は、素晴らしい晴天のもと入魂式が行われた。この地域は、とても地域のつながりが強く、多くの地域の皆さんが、新しい消防車を見に集…

GOOD DESIGN AWARD 2016

東京ミッドタウンは、各界の関係者、デザイナーで熱気を帯びていた。 2016グッドデザイン賞表彰式が、ミッドタウンで開催された。私たちは、開発に着手し、苦労の末完成させた難燃性GFRP消防車両を出展し、見事にその栄冠を勝ち取る事ができた。 201…

絶好のロケーション・梅の橋の袂で!

今日の金沢は、抜けるような青空だった。浅野川の水面がキラキラと輝き、素晴らしい一日だ。 浅野川に掛かる梅ノ橋は、金沢出身の文豪、泉鏡花の『義血侠血』の舞台になっており、金沢らしい場所のひとつだ。 この梅ノ橋の袂で金沢市第二消防団浅野川分団の…

GOOD DESIGN AWARD(グッドデザイン賞)2016受賞!

私たちが開発した難燃性GFRP製消防車両がGOOD DESIGN AWARD(グッドデザイン賞)2016を受賞する事が出来た、 世界初の難燃性GFRPモノコック構造は、これまでの消防車両の概念を大きく変える高剛性・超軽量ボディを実現した。私た…

如何につくるか、如何に使うか

金沢市第二消防団では、この時期に機関員研修会を開催している。かれこれ十年にもなるだろうか。機関運用は、経験則が全てだったが、そこには必ず理屈(原理原則)が伴う。 昨今では、建物の炎上火災が予防消防の努力により少なくなったが、一方では現場での…

意識しなくともISOの仕組みが回る

ISO9001の認証を初めて受けてから7年が経った。翻れば最初は、まさしくISOの為のISOだった。つくった仕組みは、会社の実態に合っていない背伸びしたものだった。 当然、仕組みとして回るはずもなく、サーベランス審査(維持審査)を受ける一周…

新製品開発成果発表会

いしかわ次世代産業創造ファンドの支援を受け、難燃性GFRPを用いた、日本初の超軽量消防車両の開発に着手したのは二年半前のことになる。 当時は、ALPAS(アルミパネルストラクチャー)システムの開発を終えたばかりであり、そのチャンスが舞い込ん…

奥能登は初夏の香り

奥能登広域圏消防組合は二市二町(輪島市、珠洲市、能登町、穴水町)で構成されている。すべての消防本部、消防署の建物が更新され新しくなった。 能登半島は当然、海に面しており、大地震の際は津波の被害を想定しておかなくてはならない。これまでの庁舎は…

ウエッティーな一日

小松ー東京間のフライトの搭乗率を上げる為に、要請を受けて二回に一回は東京出張を航空機を使う事にしている。 今回は、天候の悪化を懸念して、新幹線を使う事にした。やはり、新幹線は便利だ。先ずは、金沢駅まで10分もかからない。ギリギリに駅に入って…

東京へ・・

今日は、日本消防ポンプ協会の総会に出席するために東京に向かった。 北陸新幹線開業のお陰で、東京へ行くのが精神的に近くなった。最近、東京へ行くと電車の交通トラブルが目につく。 たまたま、なのかもしれないが前回は、ユリカモメが今回は総武線が止ま…

来期のための一日

58期の方針発表会が本日開催された。本年は、中期経営計画(三カ年)の最終年度にあたる。 当然、できている事と、今だに達成できていない事がある。開発案件においては、60パーセントほどの進捗度だろうか。 中期経営計画では、新素材の消防車両の開発…

帰国

21時30分発のミュンヘンー羽田便で帰国の途に着いた。日曜日は、ドイツでは、殆どのお店が、閉まっている。 これは、1900年ドイツ帝国の時代に『閉店法』が施行され、商店の営業が規制されていた名残だ。戦後は1957年旧西ドイツで、日曜日は例外…

ドイツ四日目

これで全ての、ドイツでの予定を終了し、帰国の途に着く。イタリアのバッジオでは、バッジオが製造する、製品の日本国内販売についての基本合意契約を締結した。 また、Zieglerでは、ALPAS(アルミパネルストラクチャー)システム製造の際の、確認すべき点を…

ドイツ三日目

イタリア、ドイツでの仕事の予定が全て終わり、ドイツギーンゲンから、列車でミュンヘンに戻ってきた。 今回は、移動距離が長かったのことと、交渉が複数に渡ったことで、かなり疲れてしまった。同行した、真柄常務が事前にしっかりと詰めていてくれたお陰で…

ドイツ二日目

私たちが、ドイツZiegler社からALPAS(アルミパネルストラクチャー)システムの技術供与を受けて、三年が経過した。 ドイツの車両は、一番小さなものが日本の中型車両に相当し、CD~1クラスは存在しない。従って、日本国内容CD-1にその技術を応用するのには相…

ドイツ二日目

私たちが、ドイツZiegler社からALPAS(アルミパネルストラクチャー)システムの技術供与を受けて、三年が経過した。 ドイツの車両は、一番小さなものが日本の中型車両に相当し、CD~1クラスは存在しない。従って、日本国内容CD-1にその技術を応用するのには相…

ドイツに移動・・・

イタリアでの仕事を終え、17時の飛行機でドイツミュンヘン空港に移動する。ユーロ圏に一度入国してしまえば、ユーロ圏内ならば、パスポートコントロールを通る必要はない。そんな意味では、とても便利になった。 ミュンヘン空港から、ミュンヘン中央駅を経…

イタリア三日目

昨日のミーティングて様々な問題点を整理し打ち合わせをした。これから努力しなくてはならないものもあるが、基本的にお互いに合意に達した。 今日は、調印式を行いお互いのパートナーシップのスタートを確認したのである。これは、ひとつの切っ掛けでしかな…

イタリア二日目

時差ボケにならないはずだったのだが、イタリア時間の午前4時半に日本からの電話で起こされてしまう。 それから、眠ろうとしても目が冴えてしまい、結局そのまま朝を迎えてしまった。7時半に、朝食をとりにカフェへ降りていくと、同行したメンバーはもう食…

イタリア1日目

今日から、イタリア、ドイツに出張である。イタリアは、今から34年前に訪れてから一度もその地を踏んでいない。 久しぶりと言っても、ほとんど記憶がなく、確かポンペイの遺跡とローマに行ったことをうっすらと覚えているのみである。 羽田国際空港から空…

寒の戻りと入魂式

能登に向かう、さとやま街道が何やら騒がしいと思ったら、今日は和倉万葉の里マラソンの日だったようだ。 これまで三度チャレンジしたが、寒いか、暑いかどちらかという印象が強い。関連会社の社員も参加しているという情報もあった。頑張って欲しい。 さて…

発想を転換する

これまで何度かご紹介した様にALPAS(アルミパネルシステム)は、アルミパネルを構造体としたモノコック構造フレームである。 アルミニウムは、比重が鉄の1/3でとても軽いが、強度(ヤング率、剛性率)も1/3となるため軽く、強くつくるには、形状…

タイ国からのお客様

ドイツの消防車メーカーZieglerでのミーティングで彼らに出会ったのは、かれこれ三年前になる。 当時、難燃性GFRPモノコックボディの開発に着手し、迷路に迷い込んでいた。通常、GFRPボディは、生産型をつくれば簡単にできるが、それでは画一的なモノづくり…

寒風吹き荒む中で

今日の輪島市の海岸線は、寒風が吹き荒み、身が縮まる思いだった。 今年初めての入魂式が、輪島市深見地区で開催された。二月も末といえど、冬の日本海は、まだまだ厳しい表情を見せつけるのである。 規模は小さいのだが、神社の建物は、とても歴史のあるお…

何故そうするかを伝える

品質の高い結果を求めるなら、何故そうするのかを丁寧に伝えよう。 その為には、仕事の全体像をブリーフィングして正確に伝える事だ。全体像を理解していれば、部分の意味を理解できるからだ。 毎日、朝礼の後、製造班長が集まり、打ち合わせをしているが、…

日本初で世界初!

かねて、開発していたALPAS(アルミパネルシステム消防車両)とGFRPタンクをボディの一部として構成するハイブリッド車両が完成した。 この車両は、CD‐1型の3トン級フレームに1300リットルの水槽とサイドプルシステム、そして、後部に加納式電動ホース…

金沢市消防出初式

今年は、暖冬だと言われているが、金沢市消防出初式が行われた今日も、とても温かな一日だった。 毎年、金沢市消防出初式といえば、小雪が舞う寒い一日だという印象が強い。したがって、いつもの様に、防寒着を着込んで出かけたが、表紙ぬけするくらい暖かだ…

枝葉と大局

兼六園の根上の松は、枝葉だけを見て剪定されているのではない。根上の松だけではなく、全ての木々も、それだけを見て剪定されているのではなく、兼六園の景観とのバランスを考えて剪定されているのである。 その木だけを見て剪定すると、全体の調和が取れな…

仕組みで、解決せよ

製造上のトラブルが発生した時、人に問題発生の責任を負わせ、精神論で、今後気を付けるようにと言っても何も解決しない。 確かに、自分の仕事に責任を持つことは、当然のことであるが、人間はヒューマンエラーを起こすことが前提であることを忘れてはならな…