長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

因果

先ずは、結果を決めることだ。 やると決める事が先決である。『因果』という言葉は『原因』と『結果』を表している。 全ては、原因があり、結果がある。すなわち、反対側から見れば結果には原因があるという事だ。 したがって、結果を決め、それを実現する為…

すべて自分の仕事

会社は一人でできない事をそれぞれが分担して仕事をする組織だ。会社が大きくなればなるほど役割分担は明確になり、自分が与え得られた役割以外は自分の仕事ではないという認識がなされることが少なくない。 何気なく聞き流されているのかも知れないが、私は…

道は人に通ずる

テレビを観ていてふと思った。日本人はいろいろな事を『道』に昇華させてしまう。 文化面では茶道、華道が言うまでもなく、武道では空手道、柔道、剣道、相撲道をはじめとして、海外からやって来た野球まで野球道としてしまうところが面白い。 それぞれの『…

日本語を知らないことを知る

何時ものように出張の行き帰りの航空機のなかで読む本を空港の書店で物色する。読み進めると、そのなかに書かれた『袖触れ合うも多少の縁』という言葉に目が止まった。 何やらおかしい。本来なら『多少』ではなく『他生』が正しい。多分、知ってお使いになっ…

キャリアアップ??

『転職の理由はキャリアアップです』 よく耳にする言葉だ。転職の理由は様々なのだろうが、キャリアを積み能力を高めるためにと転職を繰り返す。 一方で、私がお世話になった前職の会社には勤続20年、30年という先輩が沢山いた。彼らは、経験を積み、難…

本質を見抜く

いくら、言い訳をして取り繕っても、真実は自分の中にある。事実は、山ほどあるが、真実はひとつだ。 事実に惑わされることなく、本質を見抜く目が大切だ。 事実が、あまりにも多くなると本質が埋もれて見えなくなりがちだ。 問題の本質は何か。。それをシン…

なぜ速さにこだわるのか

山小屋でお酒を飲みながら語らうのは楽しいものだ。ちょっとお酒が入るとその人の人となりを垣間見ることができる。 それぞれにとっての山があり、純粋に山に登る仲間と時間をともにするのはいろんな意味で刺激的だ。どのようなスタイルでも山を楽しむことが…

雪の閉山祭

紅葉は森林限界より低い標高1400m辺りまで下りて来ており、素晴らしいコントラストを見せてくれている。 一方で北アルプスの山々からは雪の便りが届き、厳しい冬はもう直ぐそこだ。 私たちの安全を守ってくれた北アルプスの山小屋も今年の営業を終え、こ…

全国消防操法大会

晴天のものと開催された全国消防操法大会は、富山県広域消防防災センターで熱戦の火ぶたが切られた。 今年は裏年なので石川県隊は小型動力ポンプの部での出場である。大型の部においては富山県砺波市消防団、高知県いの町消防団が長野ポンプ製の車両だ。 事…

鳥は遠くを見ている

俯瞰的に物事を視る。。部分では無く、全体から部分を視ることの大切さを痛感する。 法隆寺の直系、最後の宮大工、西岡常一氏は『木を買わず、山を買え』と言った。 同じ山に生えている木でも北向きに生えているか、南向きに生えているか、日当たりの良い場…

オセロが繋ぐ奇跡

10月9日〜12日までチェコのプラハで開催された第42回世界オセロ選手権で世界最年少11歳で優勝の栄誉に輝いたのが福地啓介君だ。 彼が帰国の際に搭乗した航空機の機長が彼の快挙をアナウンスするというサプライズをくれたのである。 実を言うと、この…

モチベーションではなくプロ意識

研修でモチベーションを上げるのはカンフル剤の様なものだ。 さらに言うなら、モチベーションを上げるというのはある意味正しく、ある意味で正しくない。 モチベーションは、セルフモチベーションでなければその意味がないと思っている。外部からの刺激が無…

当たり前は当たり前じゃない

アルパインの技術を学びながら思う事がある。次に行くルートは、その為には何を準備しなければならないか。これらは当たり前ではないから何が必要かを予測し緻密に装備を考えなければならない。 一方で日頃、私たちの周りには当たり前が沢山ある。水道の蛇口…

目指すは頂上にあらず

『目指すは頂上にあらず、心はアルピニストにあらず』 この言葉は、元富山県警察山岳警備隊の城宝勝明氏の言葉だ。 昭和44暮から45年正月にかけて北アルプスには大寒波が襲来した。北アルプス北部にある剱岳は記録的な豪雪に見舞われ15パーティ81が…

秋の北方稜線

剱岳本邦から池の平まで続く北方稜線は、剣岳のバリエーションルートのひとつだ。 昨年は池の平から本邦へのルートを歩いたが、今年は本邦からのルートを行くことにした。剱岳山域の山小屋も短い夏の営業を終えようとしている。 今年も何度もお世話になった…

夢を夢とするなかれ

『夢を夢とするなかれ』今は亡き星野仙一、元楽天監督が語った言葉だ。 私を含め、多くの人が何かしらの夢を胸に抱いているのだと思う。夢というと、大それた事と思われがちだが、小さな事でも良いのだ。 小さな夢でもそれを実現させる為には、夢を目標に落…

出逢うべき人に出逢う

人の出会いは不思議だ。強い意志を持ち、かならずやり遂げると覚悟を決めると、私たちは必要な人に必ず出逢うことが出来る。 それも、全てが絶妙なタイミングでそれは起こる。わずかな時間のズレが出逢いを引き寄せ、または遠ざける。しかし、私たちに求める…

知覧特攻平和記念館

知覧飛行場にはもともと陸軍飛行学校知覧分教所があった。少年飛行兵や学徒出陣の特別操縦見習仕官らの飛行訓練の場として建設された。 昭和十九年、戦局は悪化の一途をたどり、同年十月に海軍は神風特別攻撃隊を編成、特攻の第一陣を出撃させたのだ。間もな…

恐るべき石垣の技術

熊本地震から二年半がすぎた。最近、報道で熊本のことを目にすることがほとんど無くなった。業界での視察はそんな時期に行われた。 驚いたのは二年半経っても熊本城の復旧作業はほとんど進んでいないことだ。聞くところによれば文化財である為、基本的に元の…

強度と剛性を考える

鉄骨と鉄板で消防車両を製造していた時は、経験値が全てだった。80年の歴史と経験から、この様に製造すれば壊れないだからそうつくるというのが業界のスタンダードだった。 しかし、7年前に消防車のフレームを鉄骨と鉄板からアルミニウムやGFRPに切り替え…

それは誰の仕事か・・・

『それは私の仕事ではありません』という言葉を聞く事は少なくない。分業化が進むとどうしてもセクショナリズムになりやすいものだ。 以前から幾度となく記している様に、会社とは一人で出来ないことを分担し、それぞれが責任を持ち目的を達成する組織だ。 …

覚悟を持って

消防設備の設置並びにその維持管理は消防法で義務付けられている。毎年この時期になると総務省消防庁から全国の消防設備点検報告率が都道府県別に発表される。 点検報告率は法で定められた点検対象物件のうち点検報告された件数を点検対象物件で除算し、その…

何を知らないのかを知る

中学生に初めて山に登ってその魅力にとりつかれ、三十年ほど山に親しんできた。中学、高校、大学とボーイスカウト、シニアスカウト、ローバースカウト(今は知合う呼び方をするらしいが・・)とスカウト活動に力を注いだのも山好きに拍車を掛けたのかもしれ…

これは異常ではなく変化だ

昨日も記したが、翻って見ればこの10年ほど前から、毎年今年は異常気象だと言われ続けている。 スコールの様に降るゲリラ降雨や、危険なほど上昇する気温、台風による大雨など今年は、今年はと繰り返しているが、毎年続く様は異常ではなく変化してきている…

遥か昔からの連続性

昨今の気象は地球の異常を私たちに何かを伝えようとしている様に思う。 そういえば以前お会いした、ある山小屋の主人の言葉を思い出した。通常、発生するはずがない山の異常(雪崩など)は突然異常な事が起こったのではなく、数年前の暑い夏が、木々を枯れさ…

必要なのは『勇気』ではなく『覚悟』だ

鉄腕アトムがCMで『未来に間に合いました』と言った。世界初のハイブリッド車が市場に投入された瞬間だ。その歴史を創ったのはトヨタだった。 当時、車が環境に与えるインパクトを、重大な問題と捉え、大きな開発コストを掛けて、それを実現させた。 未来に…

なぜドイツ車は丈夫なのか?

最近のドイツ出張のドイツ国内の移動手段はもっぱらレンタカーである。帯同する社員は5〜6名が多いから電車で移動する経費や移動の便利さを考えるとレンタカーが重宝する。 ドイツにはアウトバーンが整備されており、13000kmにもおよぶ。車線は地域に…

思い込みで仕事をしない

歳のせいにしてはいけないが、最近思い込みが強くなったように思う。思い込みで仕事をすると後に大きな間違いをしてしまう事も少なくない。 こうやったはずだ、そうだったはずだ、それで間違いない、当然そうなってると、決めつけてかかると後につじつまが合…

帰国へ

今日は長い一日になりそうだ。航空券の都合でドイツミュンヘン空港からベルギーブリュッセル空港まで空路を移動し四時間のトランジットの後、ブリュッセル空港からロンドンヒースロー空港へ。 そして、ヒースロー空港から羽田へ12時間のフライトだ。日付変…

ミュンヘンへ最終日

長いと思った出張もあっという間に最終日だ。 今回は新たな消防関連機器の国内独占販売の契約と技術研修、Zieglerで主催されたディーラーミーティングへの参加、そしてニュージェネレーションプロダクツに対しての意見交換が目的だった。 全てのスケジュール…